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株式会社 メイド・イン・ジャパン・プロジェクト

活動内容

2010年7月9日、MIJP初となる「MIJP的モノづくり工房探訪ツアー」を開催いたしました。
第1回は墨田区の皮革産業探訪。「皮」から「革」になるまでの一連の流れを見学・体感しました。
近年は安い外国産の皮革製品が増えてきましたが、そうした品々と日本製はどう違うのか?日本の革はどうして国内外の有名ブランドも頼るのか?その答えの一部がわかるツアーともなりました。
このツアーの概要についてはこちらのページを参照してください。
 
日時:2010年7月9日(金) 9:40~15:30
場所:東京都墨田区
参加費用:3500円(昼食代別)
参加人数:11名
主催:特定非営利活動法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト
協力:山口産業株式会社、株式会社墨田キール、紗蔵(鈴木商事株式会社)
後援:一般社団法人墨田区観光協会
この日の天気予報は「曇りところにより雨」。徒歩移動が多い上にゲリラ豪雨の可能性も予報されていたため大変心配しましたが、ほとんど雨に降られずに全工程をまわることができました。ここからは時系列に写真を交えて報告いたします。
*全員が止まっている瞬間は皆無でしたので、どこかブレていますがご了承ください。また、写真で分かりにくいところは映像でもごらんいただけます。

9:40 京成電鉄押上線八広駅集合 (ブラウザの文字サイズは「中」以上を推奨)
     
今日のツアーの出発点は八広(やひろ)駅。待ち合わせ場所としては少々マニアック?な駅ですが、これもMIJPならではかと。ツアーの報告は、画像係・横川と映像係・乙部でお送りいたします。 後援してくださった一般社団法人墨田区観光協会の岩井さん(右)と千葉理事の”ニッポンの風景” 山口産業さんへ向かう一行。後ろの橋は四ツ木橋。その向こう側は金八先生で有名になった荒川の土手へつながります。先頭を歩くのは今回先導役を引き受けてくれた福井さん(先頭左・MIJP東京執行部委員)。

10:00 山口産業さんに到着  
     
機械の音で聞こえにくくなるので、工場に入る前にいろいろ説明を受けます。
革のなめしというと昔はにおいが・・・といわれていましたが、設備や技術が発達した現在はほとんどにおわなかった事も参加者を驚かせました。
後ろに見える大きな樽みたいなものが「なめしドラム」。この日も稼働中でした。なめしの仕方のこと、季節によって調節が難しいこと、そして非常に時間のかかる作業であることをお話されていました。 なめしの終わった皮は濡れているので、ここで一気に絞って圧縮をかけて表面を均します。この日はたまたま作業の都合でクロムなめしの作業中でしたので、皮は青い色をしていますが、山口産業さん一押しのミモザなめし技術にかかると真っ白な皮になります。
     
この機械でなめしの終わった湿っている皮を絞ります この機材でバイブレーションを与えて、皮をならします。 長い時間をかけて加脂染色、乾燥を経た”革”についてのお話を聞きました。
     
キメの細かい高品質の革です。誰もが知っている国内外の有名ブランドも墨田区の革に頼っている話を伺いました。 ワックス加工された革をわざとくしゃくしゃにして天然の模様を付けます。この作業は一流ブランドのものでも手作業で行うそうです。ソファーなどで見たことがあるような感じになりました。 一般的なクロムなめしを燃やした場合は青く残ります(右)。山口産業さんの環境を考えた技術でなめした革は燃やすと普通の黒い灰になり、土に還ります。

11:10 墨田キールさんに移動、見学  
     
東京都墨田区は有名化粧品会社なども墨田区が発祥であるくらい、都内でも屈指の工業地帯で、皮革産業以外にも多くの工場が軒を連ねる下町らしい風景が続きます。ここからは紗蔵の和久さんが合流しました。 ちょっと分かりにくいですが、基本的な加工が終わった革に特殊な機械で印刷しているところを見学しました。 特殊プリンター。機械の構造は一般的なプリンターとほぼ一緒だが、表面の統一性のない革に印刷するというのはかなり高度な技術が使われています。
     
この機械でビニールコーティングやエナメル加工したり、(→) (→)この機材で型押しをしたりして、なじみのある革製品にしていきます。

11:54 八広駅~押上駅、スカイツリー、おしなりくんの家、昼食  
     
押上駅の出口を出るといきなりスカイツリーの高さに圧倒されます。みんなが見上げているのが、(→) (→)スカイツリーです。駅側だと収まりきれないので、反対の歩道から。 写真を撮った側の歩道には「地元の5商店会」が「区民ボランティア」と「墨田区」の協力を得て観光案内所兼お休み処として運営している「おしなりくんの家」があります。ここで岩井さんの説明を受けたり、おしなリくんの写真を撮ったり・・・
京成線の押上(おしあげ)駅と東武線の業平橋(なりひらばし)駅からとって「おしなりくん」です。このあと昼食をとりました。

13:30 昼食~鈴木商事  
     
昼食から鈴木商事への移動中にちょっと雨に降られましたが、たいした雨ではなく助かりました。
さて、鈴木商事ではまず、最近はなかなかお目にかかれない貴重な高級皮革の説明を受けて触ったりしました。
紗蔵の和久さん(左)と墨田マイスターに認定されている鈴木商事の鈴木利春さんの親娘漫才のような掛け合いも工場見学を楽しいものにさせてくれます。 爬虫類革のウロコを見て、瞬時にフリーハンドで数ミリ単位で薄く削り、ウロコがぴったりとつながるように革全体をつなげていくという神業的な職人技を話をしながら軽々とやってしまうところはさすがマイスターです。
     
和久さんから様々な種類の革製品や革によって変える加工の仕方、日本製の品質の高さ(外国製との差、見分け方)について細かく説明を受けました。 みなさんが食い入るように見ているのは、(→) (→)財布の折り返しの角の部分。しっかりきれいに丸角になるように丁寧に仕事がされています。安い外国製品はここが四角く簡単に折ってあるだけなのだそうです。こういう小さな細かいところまで丁寧に仕上げる=長持ちするのがメイド・イン・ジャパン。妥協しない職人の作品を知れば値段では外国製より高くても納得できます。

14:10 ワークショップ  
     
場所を移してワークショップを行いました。今回は「レザー・バングルを作ろう」です。 MIJP東京執行部委員でテキスタイルデザイナーの小林弥奈さんが用意してくれた「ふのり」を使って、革の毛羽立ちを防ぐための下加工を行います。 三つに切り込みの入った革を三つ編みにしていきます。
     
三つ編みのあとは花の形にカットされた革を組み合わせてデザインします。ヘビ側やブタ革など、様々な革があるので、組み合わせ次第でいろいろな表情のバングルができます。 最後はボタンや飾りを留める作業を行います。 ワークショップの風景です。個性の表われたオンリーワンの作品が続々出来上がります。
     
完成した方の作品を見せてもらいました。小さい花を同じデザインで統一させていますね こちらは色々な組み合わせで作られています。 大きな花をあえて真ん中に持って来ずに端にして、かつピンク色の花はわざと革を裏返しにしているというもの。美大に通う生徒さんの作品です。
     
ワークショップの合間には紗蔵の商品の見学もしました。そんな加工品の例がこれ。墨田エリアに住んでいた葛飾北斎の浮世絵を革にプリント。紙じゃないんですよ! 最後に千葉理事の挨拶があり、解散となりました。この工房探訪ツアーが終わったあとに豪雨が降ってきました。


今回はスケジュールが合わずに参加できなかった方もいらっしゃったかと思いますが、ご安心を。

MIJPモノづくり探訪ツアーは、今後もさまざまなモノづくりの現場を掘り起こすツアーを企画していきます。第2弾へ向けて始動中、ご期待あれ!

また、あれが見たい、こんなことしたいという、ご要望などございましたら、どしどしメイド・イン・ジャパン・プロジェクト(こちら)までお寄せください。
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工房探訪ツアー当日の模様(ムービー)