NPO MADE IN JAPAN PROJECT
/// 日本のものづくりを訪ねる ///
親会社の「花岡株式会社」は慶応2年(1866)創業。 現社長花岡氏で4代目。 和紙、洋紙などさまざまな紙を扱う一般的な会社が、 外資系メーカーのティッシュペーパーやトイレットペーパーなどを扱う代理店になる。 業績が伸びる一方で、このままではいけないと危機感を抱く。 そんな中「何か新しいことを」という試みで、20年程前にプロジェクトを組み、 新しいビジネスを模索、その中で花岡社長は10項目の定義を設定。 その10項目とは、 1.主体性を持つ 2.基軸から外れない 3.価格決定権を持つ 4.消費者に近づく 5.大企業が参入しにくい 6.小さな組織 7.人を大切にする 8.マーケティング力を活かす 9.行動の重視 10.困難な仕事を厭わない これらの定義にあてはまったのが、創業の商売でもあった原点の「和紙」であった。 歴史ある純国産の手間暇かけた「和紙」にこそ、大いなる価値と魅力を感じ、 その伝統の継承という重責を担うことを決意する。 |
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花岡社長はこうおっしゃっていらっしゃいました。 「店名である『紙の温度』には、「日本の伝統的な和紙の温もりを伝えていきたい」と の意味が込められております。仕入れ先、お客さまにも温かい商売をしなくてはいけない との思いも含まれています。 私自身が親会社において、中小メーカーが倒産していく姿や、産地が粗悪品をつくって 滅んでいく姿を目にしてきたことから、買い付けに関して決めたことがあります。 それが 『手漉きの和紙については絶対に値切らない』 ということです。 それは職人さんの紙に対する想いを大切にする事に繋がります。 日本の暮らしの様々なシーンを支え、日本の文化を育んできた和紙を 次の世代に残す為には産地とそこに働く人々を守る事、それが売り手の使命であると いうのが私の思いです。」
現在では日本のみならず世界中の紙を取り扱い、 商品アイテム数はなんと2万点以上という「紙の温度」。 しかし、やはり日本の紙のクオリティが最も高いと評価している。 その「質」を守り、継承していこうという思いで産地へ赴き、その紙のバックグラウンドを知り、 買い手に「正しく伝える事」 この事に徹している。 こうした売り手の努力が産地を支え、消費者から支持を得ることに繋がっているのである。 しかし、障子や襖など伝統的な日本の文化を維持するために必要なものが減りつつあるのが現状。 そして次代の「漉き手」はいても和紙作りに必要な原料の不足、道具作りの職人の不足は 現在、表面化してきている深刻な問題である。 また新しい需要の開拓も大きな課題である。 たとえば、学校の卒業証書に和紙を使うだけでも需要は増える。 そんな、小さな事の積み重ねが日本の伝統を守ってゆく重要なことであり、 そういった事からこそ実行するべきである。
最後に、メイド・イン・ジャパンとは 『民族としての誇り』 と花岡社長は語った。
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